月経不順とは?その原因と対策
- FujiMedicalService
- 2024年10月10日
- 読了時間: 3分
更新日:1月31日
月経不順とその原因
月経不順は、月経周期が通常よりも不規則になったり、周期が変動する状態を指します。通常の月経周期は21〜35日程度で、個人差がありますが、この範囲を大きく外れる場合や、周期が急に変わる場合は月経不順とみなされます。月経不順の原因は多岐にわたり、以下に主なものを紹介します。
1. ストレスや生活習慣の変化
心理的なストレスや急激な環境の変化、生活リズムの乱れは、ホルモンバランスに影響を及ぼします。仕事や人間関係のプレッシャー、睡眠不足、過度なダイエットや過労が月経不順の原因となることがあります。
2. ホルモンの不調
月経周期は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンによって制御されています。これらのホルモンの分泌に異常があると、周期が乱れることがあります。特に、思春期や更年期などホルモンバランスが大きく変動する時期に月経不順が起こりやすいです。
3. 甲状腺疾患
甲状腺は代謝を調整するホルモンを分泌していますが、甲状腺の機能低下(甲状腺機能低下症)や機能亢進(甲状腺機能亢進症)は、月経不順を引き起こすことがあります。甲状腺ホルモンが不足または過剰になると、体全体のホルモンバランスが崩れ、月経に影響を与えることがあります。
4. 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
PCOSは、卵巣に多数の小さな嚢胞ができ、排卵が不規則または完全に停止することが特徴です。この状態により、月経周期が大きく乱れたり、無月経(生理が来ない)が発生します。PCOSはホルモン異常やインスリン抵抗性と関連しており、治療が必要です。
5. 過度の運動や体重の変化
アスリートや過度な運動を行っている女性は、体脂肪率の低下やエネルギー消費の増加により月経不順になることがあります。また、急激な体重減少や増加もホルモンバランスに影響を与え、月経周期が乱れる要因となります。
6. 妊娠や授乳
妊娠が原因で月経が止まることは当然のことですが、授乳中もプロラクチンというホルモンが分泌されることで月経が不規則になることがあります。授乳が終了した後、徐々に正常な月経周期が戻ります。
7. 子宮内膜症や子宮筋腫
子宮内膜症や子宮筋腫など、子宮に関連する疾患も月経不順の原因となることがあります。これらの疾患は月経痛や出血量の増加など、他の症状も伴うことが多いです。
8. 薬物の影響
特定の薬物、特にホルモン療法や避妊薬の使用によっても月経周期が乱れることがあります。服用を中止するか、別の治療法に変更することで、通常は改善が見られます。
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